意思決定について
仕事は大なり小なり意思決定の連続ですよね。
私はシステム開発の要件定義を取りまとめいるんですが、毎日意思決定しています。
・機能を実装するか、しないか
・実装するなら案1~3にどれにするか
みたいなことを決めるのが仕事です。
この意思決定が難しい。
各案の比較検討を詳細に作って持ってくる人もいれば
根拠無しでこの機能は絶対必要なので開発してくださいという人もいます。
いずれにせよ期限までやるか、やらないか判断しなければなりません。
今回は私が日々の意思決定する上で気にする観点を紹介したいと思います。
上から順番に優先順位の高い観点です。
①要望している人が誰か
費用対効果があろうがなかろうが本社組織で影響力がある人が
実現したいこと最終的に実現してしまいます。
なので、意味のない機能だと思っても、機能実装の判断を行います。
ただし、部外者から機能の必要性を問われた時にそれっぽいストーリーが語れるような
準備をします。
このストーリーを考えるというのがとても大事で、多くの関係者とシステム開発を行うときはたとえ建前だったとしても、納得感のあるストーリーがないとプロジェクトがうまく前に進みません。
②現場がどれくらい求めているか
本社組織の人間でなくても、現場が絶対に実現したい機能も実装判断となります。
現場に本社の正論(事業計画方針)は通用しません。
現場の有力者(=本社を退職して子会社の役員になった人)がやりたいことは
本社で否定することはできません。
本社でできるのはストーリーを考えることだけです。
③上司を説得できる材料を揃えられるか
私レベルで判断できない機能追加は、上司に判断を仰ぎますが
上司の判断ポイントを考慮して、OKがもらえる材料がそろっていれば
相談して、意思決定をしてもらいます。
材料が無ければ、準備してもらいます。
私基準で素晴らしい機能追加で開発に進みたいと思ったときに
上司に「うん」と言わせる材料を最小にできるかが腕の見せどころ。
最小稼働で意思決定できるように知恵をしぼります。
④私基準で判断
費用対効果のある機能追加か、短中期事業計画に一致した機能追加か
短期的にはマイナスでも将来的に有用な機能となるか否か
ざっとこれくらいの判断基準で機能追加を決めます。
昔は自分で判断した決定を押し通すことが大事だと思っていた時期もあったのですが最近は影響力のある人の判断に逆らわないことを第一としています。
押し通したかったら、偉くなって影響力を持てばいいというのが今の考えです。