なぜ某プログラミングスクール卒業生は評判が悪いのか(1)
某プログラミングスクールの卒業生はなぜこんなにも評判が悪いのか。
評判が悪い根拠は私が面接させていただいた3社の社長さん全員の評判が悪かったから。数が少ないのはご愛敬。
どういうふうに悪かったかというと
・スクールで作った制作物をポートフォリオとして持ってくる。持ってきたもの作りについて全然説明できない。
・コンピューターサイエンスの基礎的な知識が足りない。
・課題を出すんだけど、わからなければ聞けば良いのに、わからないまま殆ど完成していない制作物を提出してくる
みたいな感じ。
評判が悪い理由をブレストで考えてみる。
・企業が(社長が)求めるスキルレベルに到達していないため。
・チーム開発で自分が作っていない機能について全然理解していないため。
・スクールカリキュラムを終えただけで、なぜそのように動作する等の理解が足りていないため。
・プログラミングスクールを卒業したら自分は即戦力に慣れると本気で信じてしまっているため。
・プログラミングスクールのカリキュラムがその人に取っては大変で、その大変なカリキュラムを卒業したのだから、ある程度できる人間なんだと勘違いしているため。
・スクール卒業生が非常に多く、良い人も悪い人も非常に多く、悪い人が目立っている
・スクールに申し込んでくる人は「即戦力になれる」という誇大広告を信じている人が多く、変な自信がついてしまっているため。
・会社に貢献したい、社会の役に立ちたいというようなモチベーションではなく、スキルを生かしたい、好きな仕事がしたい、お金儲けがしたいというモチベーションの人が多いため。
・プログラミングスクールで学ぶ人のほとんどが元々スキルレベル、コミュニケーションレベルが低い人が多いため。
・MACでプログラミングをすることで、自分がすごい人になったと錯覚しやすくなるため
・社長に見る目がない(実は面接受けた人がすごい人だった)
・プログラミングスクールのカリキュラムレベル、品質が低いため、カリキュラム内容をこなしただけでは、世の中で必要とされるスキルレベルに到達できない。
・プログラミングスクールのカリキュラムがどんどんわかりやすくなっており、自分で考えなくても、ほぼ答えにたどり着けるため、考えるスキル、調べるスキルが身につかない。
・プログラミングスクールで数少ない自分で考える課題についても、少し調べれば課題の回答があふれており、それをコピペすれば動いてしまうので、スキルが身につかない(公式ドキュメントを調べながら苦労するという経験をすることがない)
・世の中で求められているスキルレベルがどんどん上がっており、スクールのカリキュラムが世の中を求めるレベルに到達していない
・プログラミングスクールのカリキュラムが終わらせることに重点をおいており、カリキュラムでつまった人に対してメンターが答えて教えてしまい、自分で調べたり、自分で理解したりするスキルが足りない。
・テクニカルスキルの他にコミュ力のようなヒューマンスキルも必要なんだけど、そういうスキルが低い人が多い。
とりあえずこんなところで。
もうちょっと時間置いて、他の要因も考えてみることにする。